赤血球の働きは、栄養と酸素を細胞に運び、細胞で代謝の結果できた老廃物と炭酸ガスを回収すると昔学校で習ったと思います。細胞に運ばれた酸素と栄養で何をしているのでしょうか?
ここで栄養とは、炭水化物(ごはん)を食べて消化吸収され、血液中では糖になり、細胞内の小器官ミトコンドリアで酸素を使って(クレブス回路)エネルギーのもとであるATP(アデノシン三リン酸)を作ります。これを呼吸(好気性解糖)と言います。ところが血液循環が悪いと酸素の供給が悪いので中間代謝産物の乳酸やピルビン酸を作ってしまいます。これらは疲労物質と呼ばれ、酸性物質で組織を固くするといわれています。これは古典的解釈で、現代では「血液循環が悪いと筋ポンプがうまく働かなくてミネラルバランスが崩れ硬化する」説もあります。
いずれにしても血液循環の悪さがシコリを作るうえで大きく影響しているのです。